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Photo: Keith
Glen_Keith_Distillery: Strathisla_Distillery: Strathmill_Distillery

The Way to Speyside

Scotlandの夜明けは遅いようだ。7時頃になっても明るくならない。今日はいよいよSpeysideに入る。

朝食はホテルで取る。Scotlandではほとんどの宿が朝食付きだ。ビュッフェ形式だが中身は非常にScottish。 おいしいベーコンやソーセージ、ブラックプティングなどが盛りだくさん。 加えてシリアルやプラムコンポートもあり、朝食しっかり派の私としては非常にうれしい。 つい、朝から食べ過ぎてしまう。

チェックアウトは比較的スムースに終了。地図を見ると駅まで1kmもないので徒歩で行くことにした。 しかしこれが大きな間違い。距離だけで判断してはいけない。緩やかな上り坂で荷物があると結構しんどい。 これからは荷物のある時は短距離でもタクシーを使おう。

Dyce Station Dyce駅は無人駅。チケット売り場もなければ駅舎もない。駅前にも営業してるかどうかわからんチップショップがあるだけ。 チケットは車内で買うようにという掲示があった。10人ぐらいの人が列車を待っていた。

Scotlandの車窓から列車はほぼ定刻どおりにやってきた。よく遅れると聞いていたので一安心。9:34発のInverness行でKeithに向かう。 車窓にはいかにもScotlandという風景が続く。なだらかな丘陵の牧草地に羊や牛たちがのんびりと草を食む。 所々にある農場の建物も美しい。ようやく、Scotlandにやってきたという実感が湧いてくる。

Keith Station1時間ほどの列車の旅を楽しみ、Keithにそろそろ着こうかという頃にChivasBrothers社の樽の集積所が見えてきた。 いよいよ初めてのWhisky Town、Keithだ。

Speysideの第一歩

Strathisla Distillery Keith駅は一応駅舎とチケット発売所があるが、駅周辺にはほとんど何もない。今朝のこともあるので一台だけ停まっているタクシーに宿の住所を見せて行ってもらう。 2,3分走ると写真で何度も見た光景、美しいモルトキルンのStrathisla蒸留所が見えてきた。
「とうとう来たなぁ。やっぱり生パゴダはちゃうでぇ〜。」

Craighurst B&B予約してあったB&B、Craighurstは蒸留所の隣にあった、といっても結構距離はある。 非常にりっぱなB&Bで、ダブルルームのシングルユースということで35ポンド(約6,300円)とB&Bとしてはちょっと高め。 でも部屋は広く、専用シャワールームもあり、納得のいく値段だ。 部屋においてあるティーセットはポットもあり、Fresh Milkが魔法瓶式の水筒に入って用意されていた。さすが、紅茶の国。

Strathisla Distillery私が初めて訪れる蒸留所に選んだのがStrathisla。 ぜひともこの美しいモルトキルンをこの目で見てみたかった。思っていたより小さい、でもきれい、美しい。とりあえず写真撮っとこ。

蒸留所見学の申し込みをして、内部を見学させてもらう。日本語のパンフレットも用意されている。年配の蒸留所員がていねいに説明してくれるが、英語の聞き取り能力が低い私には非常につらい。 内部の写真も撮っていいとのことでいろいろと撮影する。三脚なしで大丈夫かなと思ったけど少し辛かった。次からは準備しよう。

Chivas Brothers Century of MaltStrathislaは私にとって初めての蒸留所見学だったが、何か懐かしい感じがした。 最後にShopで記念ボトルのミニチュアを購入。これは貴重なのだろうか?。

Glen Keith Distillery StrathislaとRiver Islaを挟んで建っている兄弟蒸留所、Glenkeithは小規模な蒸留所の印象を受けた。 小型のポットスティルがスティルハウスに見える。パゴダも非常に小型だ。

Milton Towerこの蒸留所に挟まれた道路脇にMilton Towerがあった。古い城跡らしい。 River Islaは小さい川だが何か魚がいそうだ。 Glenkeithの写真を撮っていると近くのおじいさんが、蒸留所なら向こうにもっとあるぞと話しかけて来た。Scotlandの人は旅行者に親切だ。

Isla Cooperage KeithからRothesへ向かう道路からStrathmillの看板の立っている、River Isla沿いの道を南に下る。 町で手に入れた地図によると、このあたりはFishing Pointらしい。川幅は3mぐらいかな。古い橋や墓地が歴史を感じさせる。 しばらく歩くとIsla Cooperageの工場があった。Whisky TownにはCooperageが不可欠みたいだ。この周辺の蒸留所の名がついた空き樽が積んであった。

Strathmill DistilleryそのCooperageの南側、River Islaを渡ったところにStrathmillがある。 以前はGlenislaと呼ばれていた。ここのパコダも美しい。Kerth-Dufftown Railwayからの支線もあった。 鉄道全盛期はこれを利用して運搬をしていたのだろう。

Keithのメインストリート Strathmillから東へ向かい、Keithの中心街へ。Mid Street沿いの建物は歴史を感じさせる。いろいろな店がこの通りに集まっている。 パン屋さんにはおいしそうなスコッチケーキが並んでいた。1人で食べるのにはちょっと大きい。

Crown Innこんな小さな町にもパブが数件ある。ちょっと休憩しよう。15時を回ったがあまり空腹感は感じず、Bitterだけにした。 ちょっと休みたい時にいつでもビールが飲める店がどこにでもあるというのは素晴らしい。

Scotlandはおいしい、でも・・・

夕食はChurch RoadにあるRoyal Hotel(日本にある高いRoyal Hotelと同系列ではない)で食べる。パブで食事をしようと思って入ったら、食事するならこちらへ、とダイニングルームに案内された。 パブ形式のウェイティングバーのある本格派。メニューを見ると英語ばっかり(当たり前)。悩んだ末、本日のスープをStarterに、Mainにステーキパイをオーダーする。

しばらくするとスープが運ばれてきた。トマトスープだ。量が多い。日本の1.5〜2倍はありそう。Fresh Bread(焼いていない白い食パン。日本のものとはちょっと違う)もついている。 スープだけでも結構ボリュームがあった。少しいやな予感・・・。
やがてMain Dishが運ばれてきた時、その予感は的中した。とんでもない量である。これは絶対2人前。皿には肉が盛られ、その上にパイがでーんとのっている。 周りを固めるは、ゆでたジャガイモ(小3個)、きゅうりのような野菜とにんじんを茹でたもの。驚いている私にさらに追い討ちをかけるように別皿でジャガイモ4個分ぐらいのチップス(棒状に切ったジャガイモを揚げたもの)が運ばれてきた・・・。

とりあえず、食べよう。うん、味は悪くない。肉は赤身部分で歯ごたえがあるが固くはなく、肉の味がしっかりとしている。イモや野菜もおいしい。全体的に塩味が少ない、というよりも調理に塩は使ってないようだ。
でも、食べても量が減ってるように感じない。半分ぐらい食べたところでギブアップ。おそるべし、Scottish Restaurant。これからはオーダーに気をつけよう。

半分ぐらい残して席を立ったので、店員が口に合わなかったのか?と聞いてきた(と思う)。こちらの人は完食するのだろうか。どう考えても多すぎる。 量が多かったことを伝えると(意味は伝わったと自分では思っている)、苦笑いをしていた。

食後はパブでStrathfinnanだったと思うが、ブレンデッドウィスキーを飲む。Strathislaでも飲みたかったがモルトは置いていないようだ。

さて、蒸留所巡り1日目は無事終了。天気も良く、大きなトラブルもなし。明日もこの調子でいきたいものだ。