Whisky DrinkerのEdinburgh観光
朝から天気がいい。
Edinburghでの1日は何をしようかと考えたけど、やはり蒸留所巡りをしよう。Edinburghには現在1ヶ所のグレーンウィスキーの蒸留所があるがかつては8ヶ所の蒸留所があった。しかしそれらは1900年代初めまでにすべて閉鎖されている。でも建物はそのまま利用されているのもあるのでそれを探してみよう。
まずは宿から遠くないCanonmills蒸留所は現在完全に住宅地になっていて何も残っていない。
続いて北東部のPort Leithに向かって歩く。途中に1853年に閉鎖されたBonnington蒸留所があった。この蒸留所は最も早くコフィースティルを導入した蒸留所の中の1つだった。UDがウェアハウスとしてその後も利用していたらしいが倉庫みたいな建物は数多く、全く特定できない。残っているかどうかも不明。
Port Leithに近くに1825年に造られたYardhead蒸留所はそれらしい建物を発見。初期は次々と持ち主が代わり、うまくいかなかったようだが後半は比較的順調だったようだ。1884年に閉鎖された蒸留所の建物は、現在は集合住宅になっているようだ。
そろそろPubが開き始める時間なので少し休憩。本日1杯目のAleを飲む。
その後、Holyrood Parkへ向かって南に歩く。道沿いにはPubが数多くあり、おもしろいPub Signがある。
Waverley Stationの約500m東側には1820年ぐらいに造られたAbbeyhill蒸留所があった。蒸留所として成功はしなかったようで1852年に閉鎖。30年程の短命に終わった。閉鎖後はSt.Ann's Breweryとなったという。その建物は今も健在だ。
The Palace of Holyroodhouse の近くを通ってRoyal Mileの東のスタート地点へ。ここからEdinburgh CastleまでRoyal Mileを歩いていこう。
途中にCadenhead'sのショップを発見。中をのぞいてみる。新しく発売されたHazel Burnは見あたらない。また帰りに寄って何か買おう。
Real Aleの看板につられるようにPubに入る。Real Aleのハンドポンプが並ぶ。Cask Pilsnerと言うのもあった。とりあえず、ScotlandのAleを注文する。
Real Lagerというのもあった。注文して飲み始めてからようやく、店内の異様な雰囲気に気がついた。すべて男性でみんな同じ方向を向いている。その視線の先には大型のテレビがあった。どうやら地元チームの試合らしい。そしてほとんどがLagerを飲んでいる。せっかくおいしいAleがあるのに・・・。
酒屋やお土産物屋さんをのぞきながらお城手前のScotch Whisky Heritage Centreへ。見学者が多く混雑している。とりあえずショップをのぞくがオフィシャルボトル中心のようだ。
Edinburgh Castleの中を見学しようかとも思ったが混雑しているみたいなのでパス。そのまま西の方へ歩いてHey Market Stationの方へ向かう。
Hey Market Stationの北側にあるDean Villageには、Water of Leith沿いに2つの蒸留所があった。
1881年に建てられたDean蒸留所は傾斜した狭い敷地に設備を詰め込んだ蒸留所だったが1922年に閉鎖された。川の両側に建物があったと言われているが現在、Hilton HotelのPubに使用している建物がそれっぽいがどうだろうか。
その近くには1813年にHaig一族によって建てられたSunbury蒸留所があった。その当時最大規模の蒸留所だったが1848年にコフィースティルを導入したことが致命的となり、1855年に閉鎖された。現在ウェアハウスだった建物の一部はHeppleという手作り家具の会社が使用している。またSunburyの名はStreetなどの地名にも残っている。
程よい時間となったのでPubに立ち寄りながらRoyal Mileの方へ戻る。夕方近くになってきたのでどのPubも混んできている。
Royal Mile Whiskyでいろいろと物色。スタッフが試飲をどうぞと1杯勧めてくれた。日本ではあまり見かけないGlencaddamのオフィシャルを購入。
Cadenhead's Whisky ShopでHazel Burnはないのかと聞くと、
"来るのが2週間遅かった。最後の3本だけ残っている。でもこれは売らない。"
といわれた。
売らないけど試飲は出来るとの(?)ことなので少しだけ飲ませてもらった。非常にスムースなウィスキーだった。まぁ、買えなかったけど飲めたのでよしとしよう。
お土産用にハーフボトルはどれがあるか聞いてみると、ハーフならばこれがいいと量り売りのモルトを薦められた。4種類の地域のモルトとラムの5つの樽がある。とりあえずモルトを試飲させてもらう。Islay, Campbeltown, Highland, Lowlandがある。Highlandだけ変にスモーキーだったのでパス。残りの3種類をハーフボトルで買う。本当はフルボトルで欲しかったけどこれ以上増えると持って帰られへんし・・・今でも十分大変だと思うが。
Scotland伝統の味
夕食は昨日見つけたScottish Restaurant, The Wee Windaesへ行く。店内は落ち着いた雰囲気だ。今日は何か今までに食べたことのないものに挑戦してみよう。
メニューを眺めるとVenison Stewがあった。これは食べたことがない。挑戦してみよう。スターターはいつものようにスープだけどここはScottish Restaurant。今日のスープではなくCock-a-leekieをオーダーする。
Cock-a-leekieは鶏(Cock)とリーク葱(Leek)を煮込んだだけのシンプルなスープ。Burns Supperのスターターとしても用いられる伝統的なScotlandの一品。
Venison Stewは少し歯ごたえがあるがクセもなく、非常においしい。羊よりも日本人には合うかも。
Scotland最後の晩餐はやはりモルトで締めたい。食後酒にいいかどうかはわからんがEdinburghに一番近い蒸留所、Glen KinchieをScotlandのチーズ盛り合わせと一緒にオーダーする。
大満足でレストランを後にして宿に向かう。その途中には昨日、宿へ行く時に見つけ、行ってみようと思っていたPub"Cask & Still"がある。行く時間が無かったのだけどちょっとだけ飲んでいこう。
店内にはハンドポンプが並んでいた。Scotland最後の夜はAleと共に更けていく。