The Way to Isle of Skye
天気予報通り、今日は天気がいい。気持ちのいい朝だ。
でもあまりのんびりとしていられない。蒸留所へ行った後、Isle of Skyeまで移動しなければいけない。できれば12:10の列車でMallaigに向かいたいが。
チェックアウトしてさっそく蒸留所へ向かう。天気がいいので暑いくらいだ。今日はBen Nevisがよく見える。
9:30過ぎに着いた。10:00からのツアーがあるとのことなのでそれに参加する。開始まで少し時間があるので写真を撮ろう。やはり天気のいい日は景色もきれいだ。
蒸留所内の写真もOKとのこと。今回のツアーはまわる蒸留所も少ない上にUDV系が多いので内部を撮れるのはBen Nevisだけだろう。
ウェアハウスの写真も撮りたかったが残念ながら見学コースには入っていなかった。
Visitor Centreに戻り、Tastingはスタンダードのモルトウィスキー。ショップには先週発表したばかりというBen Nevis Port Wood Finish 13 years Oldがあった。57ポンドとめちゃくちゃは高くない。少し考えて結局購入。
そしてもう1本気になるボトルが・・・Ben Nevis Blendedのローカルラベルだ。West Highland Railwayの記念ボトルでJacobite Steam Trainのラベルだ。この列車はHarry PotterでHogwarts Expressとして撮影されたことで有名だ。3種類のラベルがあったがGlenfinnan Bridgeを渡っているのが一番いい。
買い物が終わって時計を見ると11時を過ぎたぐらいだった。12:10の列車に十分間に合う。
昨日のHighland Cattleのお見送りで蒸留所を後にして近くのバス停まで歩いて待っているとタクシーが来たので宿まで乗る。
駅では列車を待つ人が結構いる。みんなMallaigへ行くのだろうか。既に右側のホームに列車が止まっていたがこれはどうやら回送みたいだ。チケットを購入してベンチで待っていると2両編成の列車が入ってきた。Fort Williamはスイッチバック式の駅なのでややこしい。とりあえず席を確保し、一段落と思ったがどうも様子がおかしい。乗客が多いし車内販売のカートも準備されている。前の席の人に尋ねるとこれはGlasgow行だという。あわてて降りる。
駅員に聞くと、もうすぐ今止まっている回送列車の前側に入ってくるとのこと。ややこしいなー。でもちゃんと確認しないとだめやね。ホーム前方に向かって歩いていると何かが足りないことに気がついた。そう、コートを荷物棚に載せたままだった。やばいやばい。大事なAquascutumを忘れてはいけない。暖かい日だったのでつい忘れてしまった。
入ってきた列車に乗り込み、今度はコートを忘れないようにバッグの中に押し込んだ。一段落した頃、Glasgow行に続いてMallaig行も発車した。しかし何というスピード。歩くよりは速いのかも知れないが。まぁ、のんびり行こう。Mallaigまでは1時間半程だ。車窓からの眺めもいいし。
途中、有名なGlenfinnan Bridgeを通過する。この路線一番の見所で乗客全員がカメラを持ち出したような感じだった。
でもこの路線の車窓からの風景はScotlandのイメージからはかけ離れている。どこでも見ることができる牧草地に羊がまったくない。すごく険しい山岳地帯だ。よくここに鉄道を敷設したものだ。
Mallaigへは予定通り到着。フェリーの時刻表には、その列車と連絡しているような書き方をしている13:35のフェリーがある。でも列車の到着は13:30。絶対無理やろうと思いながらもFerry Terminalへ急ぐ。Ferry Terminalでは出航10分前に乗船を終了するとのこと。これやったら絶対乗れへんやん。
こんなややこしい記述をするなよなぁ〜。
まぁ、いいや。町の写真でも撮るとしよう。14:55のフェリーのチケットを買って町を散策。そしてPubで1Pint。
Mallaigは小さな港町だけど思ったよりも賑わっている。Skye島を含め4島へのフェリーの発着点であり、鉄道の終着駅でもあるためかも知れない。
14:55のフェリーに乗り、Armadaleへ。所要時間は約25分。フェリーも小型の船だ。
天気がいいのであまり揺れもなく、眺めもいい。乗り物に弱い私にとっては都合がいい。Skye島へ行くにはKyle of Lochaishから橋を通って行くのが主流なのか船上の人はそれ程多くない。
時の過ぎゆくままに
予定通りArmadaleへ到着。Portreeへは15:30のバスがあったはずなのでバス停へ向かう。同じようにバスを利用する人が10人程待っていた。
ところが時間が来ても一向にバスは来ない。まぁ、遅れているのだろうと思って、時刻表をよく見ると、このバスは学校の休みの時にしか運行しないと小さく書いてあった。次のバスは17:05。また待つのか・・・。
まぁ、いいか。あせってもしようがない。しかしAmadaleにはPubがない。これは困る。こういう時のためにスキットルは欠かせない。今回はちょっと贅沢にBlack Bottle 10 years oldを入れてきた。
ちょっと風が強いのでFerry Terminalの待合室に移動して、しばしのウィスキータイム。人の行き来は少なく、のんびりとした雰囲気だ。スタッフが気さくに声をかけてきた。島の人はフレンドリーだ。
しばらくすると外でバグパイプの音色が聞こえてきたので出てみるとバグパイパーが演奏していた。海をバックに演奏する姿がとても決まっている。
そして次のフェリーが入港し、少し賑やかになった。さてとそろそろバスが来る頃だ。
17:05のバスは少し遅れて到着。乗客は15人ぐらいだろうか。Portreeへは1時間20分ぐらいかかる。結構距離がある。
Broadfordを過ぎたあたりから丘陵地帯になった。ごつごつとした岩が露出し、牧草地帯も少ない。急斜面なので牧畜には向いていないのだろう。ぜんぜんScotlandらしくない景色だ。
Portreeが近づくにつれて海沿いの平地にようやく羊が見られるようになった。
PortreeはIsle of Skyeの中心地で観光客も多い。客待ちのタクシーもあったので他の島より便利なのかも。
地図を片手に宿を探していると地元の人が声をかけてくれた。島の人は世界中どこへ行っても親切なようだ。
宿まではまたまた坂道を上がる。まぁ、海辺の少ない平地にある町だからしょうがないんだけど、そろそろ脱却したいものだ。
予約したNo.9というB&Bは番地から名前が付けられている。小さな看板で見逃して一度は通り過ぎたが何とか到着。部屋数は少ないがきれいなB&Bだ。
時間も遅いのだけどとりあえず、PubでAle。Bus Stop近くのThe Isles Innへ行く。見たこともないラベルのAleがあったのでオーダー。フレッシュな味わいでとてもおいしい。
夕陽に願いを
まだ明るいので港近くで写真を撮っているとLower Deckというシーフードレストランがあった。ちょうどいい、ここで夕食にしよう。
シーフードレストランということで何を食べようか悩んだあげく、Prawn & Pepperの炒め物とTuna Steakをオーダー。
Prawn & Pepperはスパイスが効いてどちらかといえばビールに合う味かな。
そしてメインのTuna Steakは比較的アッサリとした味わい。付け合せはいつものポテトではなく、お米だった。タイ米のような細長いもので炊いてあるんだけどパサパサで日本人の口には合わない。
夕食を終えて港からメインストリートに来た時、ちょうど夕陽が沈むところだった。
近くのBosville HotelのMerchant Barへ行って締めの一杯にRed CuillinのReal Aleをチョイス。
計画通りにはいかなかったが何とかIsle of Skyeまでたどり着き、ようやく1日目が終わろうとしている。