Go Around Distilleries
今日も天気がいい。少し風があるようだけど気持ちのいい朝だ。
今日はColeburnからElginの間にある蒸留所を撮影する予定だけど相当な距離を歩くことになる。おそらく10kmぐらいは歩くだろう。体力が持つかどうか心配だけど朝ご飯をしっかりと食べて出発だ。
まずはRothesの少し手前のColeburnまで。バスステーションから9:05のDufftown行に乗る。運転手さんに行き先を告げ、チケットを買おうとすると、
"蒸留所を撮りに行くのか?"と聞かれる。どうやらカメラに興味がある人みたいだ。
"いいカメラを持っているな。D200かい?"
いやいや、F6のフィルムカメラです。F6は背面に大きな液晶ディスプレイがあるので一見デジタルカメラに見えるが究極のフィルムカメラはこんなスタイルです。
Coleburnで降りる時、この道を行けばすぐに蒸留所が見えると教えてくれた。Coleburn蒸留所は道路の近くにあるのにバスからは見えない。
森の中の細い道を少し歩くと目の前が開けてColeburn蒸留所の美しいキルンが現れた。
Coleburn蒸留所は1897年にElginとCraigellachieを結ぶ鉄道の側に建設された。線路とモルトバーンの建物が隣接していて駅のホームも敷地内に残っている。1916年には早くもオーナーが変わっているので操業は順調ではなかったのだろう。
何年か前に建物をレストランに改造するというニュースを耳にしたのだけれど、計画は進んでいないように見える。建物は残っているが内部設備はないようだ。
Coleburn蒸留所から背後の丘を登り、牧場の間を通る小道を歩く。
未舗装の上に連日の雨で所々にぬかるみが出来ていて歩きにくい。牧場の牛はのんびりと昼寝をしている。
15分ぐらい歩いて鉄道跡を渡る橋を越えるとバスが通る幹線道路に出てきた。
1km程歩いて東の測道へ入り、Glen Elgin蒸留所を目指す。
前方に煙突が見えてきた。が分かれ道を間違い、あわてて戻る。道端にはススキみたいな草が秋風になびいている。
Glen Elgin蒸留所は1898年に創業した19世紀最後にSpeysideに造られた蒸留所。しかしこの頃からスコッチウィスキーの需要は落ち込み、1902年に操業を開始して5ヶ月後に倒産と言うウィスキーブームに乗り遅れた蒸留所だった。現在はUD社の所有となっている。
Glen Elgin蒸留所は門がなく、どこから敷地なのかよくわからない。操業していると思うけど人が見あたらないし、オフィスも留守みたいだ。まぁ邪魔にならんように写真を撮ればいいか。(後に、この道は公道ということがわかった。あまり気を遣う必要なかったかも)
1964年に改装が行われたが冷却装置のワームタブは今も使われている。
幹線道路に戻り、少し北へ向かう。Longmorn蒸留所が見えてきた。でも次の目的地はGlenlossie蒸留所。この辺りから西へ向かって約3km歩く。
両側は牧草地が広がり、Morayらしい風景だ。でも緩やかな上りであまり楽しんでいる余裕がない。
すこし回り道をして、ようやく到着。同じ敷地内にMannochmore蒸留所がある。事務所に行ったが、全く相手にしてもらえず。まぁUD社の蒸留所やから予想はしていたけど・・・
Glenlossie蒸留所は1876年創業でAlfred Barnardの著書に当時の蒸留所のイラストが載っている。
写真を撮り終え、来た道を引き返そうかと思ったけど少し戻ることになるので、地図にかろうじて書かれている牧場の中の細い道の方がLongmorn蒸留所までの近道だ。地図を信じて牧場の中を歩く。少し雨が降ってきた。今まで天気がよかったのだけれどさすがに1日中天気がいいというわけにはいかない。
牧場の馬は何を思う・・・
牧場の中の道はLongmorn蒸留所の近くに出てきた。あと2ヶ所で今日の予定は終了。頑張ろう。
Longmorn蒸留所はGlenlossie蒸留所の創業者が1894年に建設したウィスキーブームの時にできた蒸留所。しかし1909年には所有者が変わっている。
この蒸留所もColeburn蒸留所と同じく鉄道沿いに建てられていた。近くには当時の鉄道橋の跡があった。
Longmorn蒸留所に隣接したBenriach蒸留所も同じ創業者を持つ。1898年に建設されたが1900年には早くも閉鎖された。
その後1965年の再開までウィスキーは生産されることはなかった。
道沿いにある大きなウェアハウス。操業開始から2年でこのウェアハウスいっぱいになったんだろうか。
天気も随分と回復してきたと思ったら、Benriach蒸留所前のバス停でバスを待っていると雨が降ってきた。バス停には屋根があったので助かったがスコットランドの天気はよくわからん。。
Elginに着くと16時前だった。大聖堂を撮りに行こうかとも思ったが長距離を歩いたのでとても疲れた。パブで休憩後、Gordon & MacPhailのショップへ。Ardbeg Kildaltonのミニチュアセットがあったので購入。
たまにはIndian Cuisine
夕食はどこかいい所がないかとメインストリートを歩いているとQismatと言うIndian Restaurantがあったので入る。
インド料理はあまり詳しくないのでメニューを渡されてもちんぷんかんぷん。インドのラガービールを飲みながら考える。
こういうときにスターターとして一番無難なのはスープ。お米入りのカレー風味のいいお味。
そしてメインはチキンが一番無難だと思い、Chicken Tikka Sharabiというのをオーダー。
タンドリーチキンの入ったカレーで。ナンもおいしい。
しかし今日は疲れた。早よ帰って寝よ。