Deanston蒸留所は1965年、River Teith沿いにあった閉鎖された紡績工場の建物を蒸留所に改造してスタートした、比較的新しい蒸留所だ。その紡績工場は1785年創業という産業革命の時代の最先端の工場で、設計はRichard Arkwright。彼は1768年に水力紡績機を発明し、その後いくつもの紡績工場を建設している。Deanstonもその中の1つだった。英国における産業革命の重要人物の一人で1786年にナイトの称号を受けている。
1972年にInvergordon社が買収したが1982年から生産が休止され、1991年にBurn Stewart社によって買収、操業が再開された。現在は年間生産量300万リットルの大規模な蒸留所となっている。
シングルモルトは12年から25年までの数種類が発売されている。またThe Wallace Malt Whisky Liqueurのベースにもなっている。
新しい蒸留所ながら貫禄のあるDeanston。歴史的な建物として保存が義務づけられている。
Deanston蒸留所は見学者の受け入れは行っていないがショップはあるとの情報もある。
産業革命の時代を象徴する建物。初期のウィスキー蒸留所もおそらくこのような建物だったのだろう。
Deanstonの町は紡績工場が出来た時に従業員が住むために作られた。蒸留所のスタッフは住んでいるのだろうか。
蒸留所が完成した時の記念プレートらしきもの。当時のオーナー?の名前が刻まれている。
側を流れるRiver Teith。仕込水として使用しているほか、水力自家発電装置もある。