Scotlandで最小のEdradour蒸留所は1825年に地元の農民が共同して創設され、その当時よく見られた農場の発展型の小規模な蒸留所だった。20世紀初頭の暗黒の時代にそのスタイルの蒸留所は次々と閉鎖される中、現在までその規模とスタイルを守る、国宝に指定されてもいいぐらいのウィスキー産業において重要な蒸留所といっていいと思う。
製品としてのシングルモルトは1986年に初めて発売された。現在は所有がSignatoryになり、いろいろな製品が発売されている。その味わいは好みの分かれる所だろう。またBallechinという以前に存在した蒸留所の名をつけたヘビーピートタイプのモルトウィスキーも生産を始めている。
Scotland最小の蒸留所はすべてがコンパクト。当然ながら生産量も少ない。
名前の由来となったEdradour Burnが敷地内を流れる。
Edradour独特の白い壁と赤い扉が周囲の緑とマッチしていい風景になっている。
現在はGuest Roomと展示室になっているMalt BurnとKiln。
この建物内で糖化〜発酵〜蒸留のプロセスがすべて行われる。
2基の小さなウォッシュバッグ。
骨董品といってもいい旧式のウォートクーラー。
Scotland最小のポットスティル。特にスピリットスティルは法律ぎりぎりのサイズ。
冷却装置はWarm Tub。だけどコンクリートのWarm TubはEdradour以外にあるのだろうか。
この時期の小規模な蒸留所は斜面をうまく使い、蒸留行程を高い位置に置くことによって動力を必要とせずに液体を下流行程(発酵〜蒸留)に流れるように蒸留所を設計した。その名残で精麦棟が高い位置にある。
Edradour Burnを見ながらStaffが何やら話をしている。内容は・・・