Glenturret蒸留所は1775年に建造されたScotlandで最も古い蒸留所の1つ。その以前から同じ場所で不法蒸留所として操業されていたと1717年の記録が存在する。創業当時は"Hosh"という名前で呼ばれていた。1896年に社名が"Glenturret Distillery Co"になっているのでその頃に改名したと思われる。
1925年の暗黒の時代に閉鎖され、1957年にJames Fairlieによって再開されるまで長い間休止状態だった。彼は操業を再開するにあたり、Scotlandでは珍しいVisitor Centreを造って見学者の受け入れを開始した。当時のScotch業界では考えられない画期的なことだったらしい。
また、Glenturret蒸留所はTowserというウィスキーキャットがいたことでも有名。彼女は約24年の生涯で28,899匹のねずみを捕まえ、ギネスブックに載ることになった。私はその数字を数えていたスタッフも"世界で一番ネズミを数えた人々"ということでギネスに載せて欲しいところだが。
現在はHighland Distillersの所有で同社のブレンデッドウィスキーの主要モルトとなっている。また、2002年にVisitor Centreが改装され"Famous Grouse Experience"としてScotlandでも有数の観光名所になっている。
が、私はどうも良さがわからない。確かに最新技術のAV機器を使用した映像は素晴らしいと思うが蒸留所自体の見学時間が短くされ、右を向いても左を向いても雷鳥ばかりでおもしろくない。こうなるとAdmissionの6.75ポンドがいやに高く感じる。
Criffの町から約2km。Turret Burn沿いにある。
Scotlandでも最小の部類に入る蒸留所ですべての製造工程は右側の建物で行われる。
独特の形をしたモルトキルン。現在はCafeとShopに改造されている。
ギネスブックに載っているTowserの銅像。少し寂しそうな気がする。
Glenturretという蒸留所よりもFamous Grouseのプレゼンテーション施設のような印象を受ける。
一番堂々としている"雷鳥"。