Brora蒸留所は当初、Clynelish蒸留所として、1819年にBroraの町の北側約1.5kmの所に建設された。その後、約1世紀は何組かのオーナーによって操業され、1912年にUDの前身であるDCLが買収した。しかし1930年頃から第二次大戦中まで休止していたらしい。
戦後生産を再開し、1969年に新しく蒸留所が建設されたのを機に新しいほうをClynelish、そして従来のClynelishはBroraと改名された。
しかし1983年に閉鎖され、現在は建物のみが残る。
Clynelishよりも太く、スパイシーな味わいが人気の、北ハイランドの歴史を物語る銘酒といえる。
現在の建物は1896年の改築されたときのものと思われる。
キルンに続く長い建物はモルトバーンだろうか。
蒸留所のシンボル、パゴダルーフ。これからもずっと残っていてほしいが・・・
蒸留棟に残るウォームタブの痛みはひどいものだった。
19世紀終わりの記録によると、生産されたウィスキーは顧客のみに販売され、一般の流通ルートには供給しなかったらしい。
少し細身だけどパゴダルーフの形状はCharles Doigのものに似ている。
風見鶏のある古い建物にも歴史が感じられる。
古い建物の間から、新しい蒸留所Clynelishの建物が見える。
Broraの再開は夢でしかないのか・・・
Scotlandの自然がいつまでも見守ってくれるだろう。