Port Askaigの町から北へ約1km(これぐらいならば歩いてもちょうどいい距離)の海岸沿いの狭い平地にあるCaol Ila蒸留所。その名前の由来は目の前を流れるアイラ海峡(Sound of Islay)から来ている。
創業は1846年、その後何度もオーナーが代わり、1879年には1回目の建て替え、1930〜1937年までは操業停止と苦難の道を歩んでいるようだ。1972〜1974年の大規模な建て替えでウェアハウス以外はすべて建て直され、UDの共通仕様のStill Houseを始め、近代的な蒸留所となった。生産量もIslayの蒸留所の中で最大規模となっている。個人的には古い写真でしか見ることの出来ないキルンを残しておいて欲しかったが・・・。
その味わいは個性的で軽めの辛口と食前酒に最適。花と動物シリーズが発売されて入手しやすくなり、新たにオフィシャルの10年、10年カスク、18年とラインナップも充実し、ますます楽しめるウィスキーとなっている。また、希に発売されるUD Rare MaltシリーズのCaol Ilaも素晴らしい。
海岸沿いの狭い平地に立つCaol Ila蒸留所。
共通仕様のStill House。
海辺のウェアハウス。唯一残る1800年代の建物?。また、戦後は閉鎖されたLochindaal蒸留所のウェアハウスも使用していたらしい。
バス停近くにある看板?
その横には花と動物シリーズのラベルが再現されていた。
昔の秤を再現したオブジェ。Sound of Islayの向こうにはPaps of Jura(Juraのおっぱい)が見える。
Juraへの船から望むCaol Ila。