Elginの西、River LossieのほとりにあるGlen Morayは1897年、ビール醸造所(1815年創業)を改造して造られた。しかしウィスキーブームが終わりに近づいた1906年頃に操業が停止された。1920年に現在の所有者、Macdonald & Muir社によって買収され、操業が再開された。
1958年にはフロアモルティングを止め、サラディンモルティングに変換された。しかしそれが使用されたのは20年ほどでその後、モルトスターに外部委託するようになった。蒸留所のガイドの説明では軽くピートを焚いたモルトを使用しているとのこと。
オフィシャルボトルはバーボン樽熟成のものと最後の半〜1年をワイン樽で熟成させたものが発売されている。実験的に変わった樽を使うのはMacdonald & Muir社の十八番というところか。
River Lossieにぐるりと囲まれたような低地にあるGlen Moray蒸留所。
手前のパゴダ(飾り)のある建物がVisitor Centre。
見学は1年中可能(月〜金)で9:30から約1時間おきに見学ツアーが行われる。夏季は土曜日もオープンしている。
マッシュタンではワートを作る作業が行われていた。
ステンレス製のウォッシュバッグでは発酵がピークを迎えていた。イースト菌は2種類を使い分けているそうだ。
ポットスティルはストレート型が4基、初留、再留の2セット。
改装時にはずしたポットスティルの蓋。真ん中は樽に文字を描く銅板。
7段積みが圧巻のウェアハウス。上と下では随分と違ったモルトができるのだろう。
他に伝統的な2段のウェアハウスもあるとのこと。
現在も一部工事中。昔はこのあたりに処刑場があり、1962年の改築時に工事現場から人骨が出てきたという。
創業当時を思わせる古い建物。