Campbeltownの伝統的な蒸留所であるGlen Scotia蒸留所は町の北側の住宅地に隣接した位置にある。1832年にStewart GalbraithによってScotia蒸留所として創業された。19世紀終わりまでは順調に操業され、当時のAlfred Barnardの著書によると3つのモルトキルン、3基のポットスティル、6棟のウェアハウスを持つと記述されている。今よりも規模が大きかったのかも知れない。
1919年にブレンダーやウィスキー販売業者の集まりである、West Highland Malt Distilleries社によって買収された。この会社は事業拡張のために近隣の蒸留所を買収していったが1924年に破産してしまった。その後もマネージャーの一人であったDuncan MacCallumが蒸留所を所有して操業を続けていたが財政難のために1928年に蒸留所は閉鎖された。Duncan MacCallumはCambeltown Lochで自殺した。蒸留所には彼の幽霊が出るとの噂がある。
1933年にBloch brothers社が蒸留所を手に入れ、操業を再開。Cambeltownの暗黒の時代はうまく乗り越えた。
1954年に当時Bloch brothers社が所有していたScapa蒸留所と共にHiram Walker社に売却されたがすぐにA. Gillies社に売却された。A. Gillies社は1970年にAmalgameted Distillers Products社のグループになる。
1980年初め頃に全面改修されたが1984年に再び閉鎖されて、所有者がGibson International社、Glen Catrine社と代わり、1996年からLoch Lomond Distillery 社が所有している。操業は不定期ながら続けられている。
ゲール語で"Scotland"の名を持つGlen Scotia蒸留所。
学校や住宅地に隣接するHigh Street沿いに位置している。
今も残る古いウェアハウス。全盛期より規模は縮小された?
マッシュタンは小型の鉄製。結構古そう。
ウォッシュバックは鉄製のものが6基。見るからに古そうだ。
ポットスティルは小型のものが1ペアしかない。
ずんぐりとした形のウォッシュスティル。
少しスマートなスピリットスティル。
古い建物が並ぶ蒸留所の敷地内。しかしあまり活気があるようには見えない。
日曜日に来ると、とても操業しているとは思えない雰囲気だった。