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スコッチウィスキーの歴史は古い。産業としてのスタートを19世紀初頭としても既に2世紀近く経過している。 どの産業にも好調な時期とその後の低迷期は起こる。スコッチウィスキーは1890年代後期と1950〜1970年頃が非常に好調だった。 好調時は事業拡張が行われるのは当然であり、多くの蒸留所が新設された。しかしいったんブームが去ってしまうと余ってくるのは当然で数多くの蒸留所が消えていった。 特に20世紀初期が著しい。

19世紀末には170ぐらいあった蒸留所も現在残っているのは80ぐらいとなっている。 しかし20世紀後期に新設された蒸留所もあり、これからも少しは期待は出来る。
ハードリカー離れの世間の流れの中、シングルモルトだけはわずかではあるが消費量を伸ばしている。 今後、蒸留所が失わなれないように我々スコッチファンができること、それはたくさん飲むこと、そして飲みつづけること。自然保護ならぬ蒸留所保護運動(単に飲むこと)に力を入れよう。

さて、ここに紹介するのは主に20世紀初期に閉鎖された蒸留所である。 そのウィスキーはコレクターズアイテムとして数本存在しているものもあるがほとんどが残っていない。 我々が口にすることは現在もそしてこれからもできないだろう。

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