小樽食べ歩きツアー?
11月とは思えないほどの暖かさ。天気がいいのはありがたいがこの暑さはちょっと・・・。予想最高気温は20度だと天気予報は言っていたが。夜から北海道地方は冷え込み、明日は大荒れになるとの予報を信じてコーデュロイのシャツにツィードジャケット、トレンチ用のライナーも持ち、空港へ向かう。
伊丹から飛行機に乗るのは久しぶりだ。伊丹のほうが市内からの利用には便利というが、難波や上本町あたりからはバスで40分ぐらい。関空と大して変わらんと思うけどなぁ。むしろ難波や天王寺から電車で乗り換えなしで行ける関空のほうが便利だとは思うが。
予定より早いバスに乗れた上に、ラッシュ時間帯から外れているので随分早く着いた。ちょっとコーヒーブレークでも取ろう。それにしても暑い。
JAL2005は予定通り離陸。客は6割といったところか。連休の次の週なのでやはり空いている。狙いどおりだ。
一部揺れるところもあったが予定より5分程早い13:35頃に新千歳空港に着陸した。ところがゲートまでが結構長い。大丈夫かなぁ、14:04発の快速エアポート141号に乗れるだろうか。荷物を預けたことをちょっと後悔する。
しかし荷物は早めに出てきた。JRの乗り場も到着ロビーの地下にあったので予定通りの快速に乗ることが出来た。何とか座れたが座席は満席状態。札幌ぐらいで空くのだろうけど。
千歳空港を出てしばらくすると列車は地上に出た。14時台だというのに曇っていて薄暗い。どことなくScotlandに似ている。竹鶴氏も同じことを考えたのだろうか。
札幌を発車した頃には列車は随分と空いてきた。しばらくすると海が見えてきた。線路は海岸線ぎりぎりを通る。岸壁の上に線路があるような感じだ。今日はまだおとなしい石狩湾だけど荒れているときは怖いかも。
小樽には予定通り到着。予約したオーセントホテル小樽はJR小樽駅から歩いて5分ぐらいの場所にあった。
さてと写真を撮るとしよう。と思ったが15:30を過ぎ、更に暗くなってきた。もう既に写真を撮れるような明るさではなかった。
"しゃーない、ぶらぶらしながらどこかで何か軽いものでも食べようか。"
有名な小樽運河沿いを歩く。バスツアーの団体が運河の古い倉庫をバックに記念撮影をしている。後ろまで写るんだろうか。写真屋さんは大きなストロボを使っているが。
メインストリート(だと思う)を歩いているといい匂いがしてきた。魚屋さんの店先でかにやエビ、貝を焼いている。
"これをアテにビールでも飲もうか。幸い店先にベンチもあるし。"
と、どこかでビール売ってないかなと周りを見渡すと、店の右端に階段がある。この2階はこの魚屋さんが経営する食堂になっていた。18:00までの営業なのでちょうどいい。さっそく2階に上がる。
昼食時は観光客で賑わいそうな感じだがこの時間帯にほとんど客はいない。メニューを見るとやはりウニ、かに、イクラのセットが多く載っている。でもこんな山盛りのは食えんやろう。
とりあえず、く北海道開拓使ビールという地元のビールと粒うに、ほやの塩辛、ホッキ貝の造りを注文する。
ビールはエールっぽくてなかなかおいしい。しかし魚介類、特に塩辛なんかには合わない。
急いで空にして日本酒を注文する。やはりうにや塩辛には日本酒がいい。ホッキ貝の造りも日本酒がベストだ。
さっきから気になっていたタラバ外子醤油漬けも追加。これがまた日本酒にぴったり。もう一杯飲みたかったが後が控えていることだしこれぐらいにしておこう。
今日の夕食は、せっかく小樽に来たのだから名物の寿司を食べようと思い、行く前からいろいろと調べていたのだけれどどこがいいのか判断がつかない。ちょうどいいのでこの魚屋の店員さんに聞いてみた。すると八田寿司がいいとのことだった。
だいたいの位置を教えてもらったのだけれど比較的わかりやすいところにあった。そんなに大きくなく一人で行くにはちょうどいい。いろいろなガイドブックに載っている大型店は避けたかったので好都合だ。
まずは日本酒とお刺身を注文。もう少し時期が早かったらにしんの刺身が食べれたとのこと。う〜ん、残念。光り物好きとしてはぜひ、食べてみたい。次回は10月頃に来るとしよう。
間に珍味系のたらの白子豆腐と塩辛をはさみ、いよいよメインイベントの寿司に突入。いろいろと食べたかったので1カンずつ握ってもらった。
一つ目はこの時期が旬のぼたんえび。卵がたっぷりとのっている。
そして地元産のシャコ、ウニと続く。どのネタも大きいのでボリューム満点だ。
続いて八角の握りが出てきた。この魚は全く見たことがない。どんな魚なのか聞くと実物を見せてくれた。ちょっと異様な形の魚だがこの辺りではポピュラーな食材とのこと。白身でなかなかおいしい。
アナゴはとても厚く、関西のとは種類が違うのだろうか。最後はずわいがにで締めて小樽お寿司の宴は終了。
こうして小樽食べ歩きの1日は終了した。小樽はおいしい物がいっぱいあるいい町だ。さてと明日は本来の目的である余市に行くとしよう。