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Photo:
Brora Distillery: Clynelish Distillery

History of Wick

Scottish Breakfast朝からいい天気だ。太陽が顔を出している。今朝もScottish Breakfast。やっぱりこれから始まらないとね。

Broraへ向かうCoachは9:38と11:38発。まぁ、そんなに急ぐこともないし、11:38にしよう。もうちょっと町の写真も撮りたいし。

Port Wick港の北側の高台は住宅街で店は少ない。港や教会が一望できて非常に眺めがいい。

Old Pulteney townあたりをうろうろしていると、Heritage Centreがあった。
Wickの歴史資料館と言ったらいいのだろうか。いろいろ興味深い展示物や写真が展示されている。Wickは古い港町で元はニシンと樽で潤った町。港に積まれた大量の樽。そこにニシンを詰める人々。

古い写真の中に昔のPulteney蒸留所で働いていた人の写真もあった。歴史の1ページとして、町の発展に貢献したのだろう。もちろんWickで造られた樽にWhiskyは入れられたに違いない。

そんな中にまた違った、蒸留所で働く人々の写真を見つけた。説明を見るとGerston Distilleryとなっている。Wickの北西の町、Halkirkにあった蒸留所で、そのWhiskyは評判がよかったらしい。
こんな写真があったなんてぜんぜん知らんかった。というより写真が残っていることを知らなかった。何か大発見をしたような気分。

古い写真のコピーを売ってもらえるので、さっきの写真はないかと見本を探していたら、古い蒸留所の写真を発見した。建物の屋根にはGerstonとある。
"おぉ!、これがGerston Distilleryの在りし日の姿なのか。"
即決で購入したのはいうまでもない。(残念ながら許可を取ってないのでHP上では公開できません)

Staffの方に、自分はWhiskyの蒸留所を廻っていること、そしてWhiskyの歴史にも非常に興味があることを話すと奥から1人のおじいさんが出てきた。聞けば、祖父の代から3代続くアマチュアカメラマンの家系とのこと。Gerston Distilleryは父親が撮ったようだ。

そして奥の写真保管室に案内してくれた。膨大な数の原版をコンピュータで整理しているようだ。何点か見せていただいたがフィルムの前の時代?のようなガラス版に写した原版もあった。こんなん始めて見た。

もう少しいろいろと探したかったがそろそろ時間だ。お礼をいってHeritage Centreを後にする。
アマチュアカメラマンの視点、すなわち好きなものを深く撮るということの素晴らしさ、大事さを教えられた気がする。
私も酒飲みの立場からScotlandを撮り続けるとしよう。

さぁ、次の目的地、Broraへ向かうとしよう。
ホテルの目の前がバス停なのは便利だ。ホテルのロビーが待合室代わりとなる。
Coachは予定通りWickのバス停にやってきた。

町を出ると一面の牧草地が広がる。そして所々にある菜の花畑がちょうど満開でまぶしいほどの黄色をしている。でも何に使うんやろ。日本みたいに食べるわけないと思うが。

ゆるやかなアップダウンとカーブの続く道をCoachはBroraへ向けて走る。Scotlandはドライブが楽しいというのは確かにわかるが、私は車の運転は好きではない。

Old Whisky Town, Brora

Clynelish & Brora Distilleryそろそろ到着の時間かなと思った時、右側にキルンが見えてきた。Brora蒸留所とClynelish蒸留所だ。

1時間半程でBroraに到着。その間に天気が変わること4回。絶好調のScottish Weather。

まずは宿を決めなければならない。の前にここはどこ?。地図には鉄道駅は記載されているが小さな町のバス停は載ってない。しかし目の前にSutherland Arms Hotelがあったのでだいたいの位置はわかった。地図を広げているとそばを通る人がだいじょうぶかと声をかけてくれる。Scottishってめっちゃ親切。

目の前のHotelにしようかなと一瞬思ったけど、前もって調べた駅の東側のB&Bの集まっている場所へ向かう。ところが4件程あるB&BはすべてNo Vacancies。また、その近くにあるRoyal Marine Hotelはちょっと高い。

Sutherland Arms Hotel結局、バス停前のSutherland Arms Hotelに戻ることに。幸いにもここは部屋が空いていた。こんなんやったら最初からここにくればよかった。無駄な体力消費である。

25ポンドでツインルームを用意してくれた。窓からはRiver Broraがすぐ下に見える。

メインストリート沿いにあるHotelはだいたいが1階がPubとレストラン。宿泊はその上というのがほとんど。昔のInnっちゅうやつやね。重い荷物を担いで狭い階段を上がるのは、結構大変。

Clynelish Distilleryさてと、泊まるところも確保できた。さっそく蒸留所へ行こう。でもあんまり天気がよくない。

しばらく歩くとClynelish蒸留所とBrora蒸留所が見えてきた。が、雨も降ってきた。大した雨ではないけどカメラにとっては大した雨。レンズ交換ができない。
帰りは止んでいることを願いつつ、先に見学を済ませよう。

Clynelish蒸留所のVisiter Centreは玄関の反対側にあった。あまり広いShopではない。北ハイランドはどこもこんな感じなのかな。14:00からの見学ツアーに申し込む。内部撮影はだめとのこと。Highland Parkでも耳にしたがSafetyの問題で許可していないとガイドは言っていた。まぁ、実際に操業している蒸留所なのだから危険な部分というのはあるし、写真に熱中するあまり、事故を起こしたのでは話にならんからね。

スティルハウスはUD共通仕様とでも言うべき、大きなガラス窓のあるデザインでコンパクトにまとまっている。コンピュータシステムも導入され、人の姿はあまり見えない。

Ware Houseウェアハウスは昔からのものをそのまま使用しているそうだ。Broraの樽も結構あったけどね。聞いたらガイドさんは正確な数字は知らなかった。いっぱいあるのではと笑っていたが真実やいかに。

Brora DistilleryShopに戻って試飲タイム。Shopの窓からはBroraのKilnが見える。美しい風景の中にある蒸留所を眺めながら味わうClinelish 14 years old。うーむ、言葉にならん。さらにRare Malt SeriesのBroraも試飲させてもらった。いままで飲んだ、どのBroraよりおいしかったのは言うまでもない。

Brora 30 years oldさて、今回の旅では絶対に買おうと思っていたウィスキーがある。それはオフィシャルボトルのBrora 30 years old。Clynelish蒸留所のShopで買うことに意義がある。
しかし現物を目の前にして値段を目の当たりにするとちょっと躊躇する。175ポンドは高いよなぁ。でもなぁ、どうしょーかなぁ、せっかく来たんやしなぁ・・・と悩むこと5分、購入決定。って悩んでるうちに入らんか。

Brora Distilleryいい気分でShopを後にし、Broraの建物の写真を撮る。雨は止んだようだが、いつ降り出してもおかしくない空の色。でもBroraの建物と妙にマッチするところが悲しい。もう二度とBroraには火が入らないと思うとシャッターを切る手にも気持ちがこもる。

Brora Harbourその後、町に戻ってPub Time。小さい町なのでPubも少ない。2〜3件あるホテルにしかないみたい。天気が悪いせいかお客さんも少ない。

川沿いに海へ出てみたがすごい風。今日は本格的な悪天候の日のようだ。海からの風はまだまだ冷たい。

Scotlandの宴

町中にはあまりレストランが見当たらなかったので夕食は港の近くにあるRoyal Marine Hotelまで行くことにした。が、結構雨が降っている。Scotlandで初めて傘を使用する。こちらの人も傘をさしている。やっぱり雨の日は傘を使うんやね。でも、海の近くにあるHotel周辺は風が強くて、傘が役に立っているのだろうか。

Royal Marine HotelはBroraにある宿泊施設の中では一番高いんじゃないかな。レストランもそれなりに高いんだろうけど、ここはTaste of Scotlandにもランキングされていたので味は期待できるだろう。

レストランに入ると、満席に近い状態。多分、宿泊客だろう。
席に案内されて、メニューを見ると地元の素材の料理が並ぶ。何かBroraならではのものが食べたいが・・・。

結局、私が選んだのはStarterにCullen Skink、MainにCollops of Beef Clynelish with Haggis cakeをオーダー。いまいちよくわからんかったが牛の肉にClynelishを使ったソースがかかってるのだと思う。やっぱりClynelishの名がつくとトライせんとね。

Cullen SkinkCullen Skinkは有名なScotlandのスープ。魚介類のクリームスープだ。

Collops of Beef ClynelishCollops of Beef Clynelishはほとんど想像どおりの料理が来た。
肉の下にHaggisの味のパンのようなものがあった。
この料理の説明は、
"Pan fried in butter and set over a haggis and potato cakeserved witha rich malt whisky sauce"
とのこと。
でも、あまりWhiskyの味はしなかった。

グラスワインと合わせて21.40ポンド(約4200円)。ちょっと高かったかな。でもおいしかった。

レストランを出るまだ明るい。時計は20:30を指していた。

宿に帰り、テレビをつけるとBBCで"Brave Heart"を放送していた。吹き替えはないけどストーリーはだいたいわかる。Scotlandで見るのもなかなかのもの。ラストシーンは何回見てもかっこええよなぁ。

さてと、明日の晴天を願って寝るとしよう。