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Photo: Ardbeg Distillery: Lagavulin Distillery

Scottish Weatherな日

Starterのシリアル 朝から天気が悪い。今日はPort Ellen地区の残りの2ヶ所、ArdbegとLagavulinに行く予定。Ardbegまでは約5km、Lagavulinまでは約3km。午前と午後で各蒸留所をまわれば最終バスには乗れるだろう。今日はちゃんとバスに乗ろう。

Cooked BreakfastThe Trout Fly Guest HouseのBreakfastはスタンダードなベーコンエッグとソーセージ。今日もしっかり食べていっぱい写真を撮るとしよう。

Ardbegに向かう前に港近くの銀行へ行ってトラベラーズチェックを換金する。銀行は土日が休みで更にPort EllenのRoyal Bank of Scotlandは午前中しか営業していない。小さな宿はカードが使えない時があるので注意が必要だ。それにキャッシュがないとバスも乗れないし、Pubでカードを使うのもね。

一番Smorkyなモルト?

Ardbeg Distillery10:35のバスでArdbegに向かう。バスは10分程遅れて来た。あまり時間どおりには来ない。あまり人が乗っていないようだ。乗るとまたまたM君と会う。乗客はこの2人しかいない。彼も今日は同じコースをまわる。

バスは10分程でArdbegに到着。Ardbegのキルンからは煙が上がっていない。まぁ、当然か。大きなキルンは屋根にコケが生えているようで最近使われた形跡はないし、2連のキルンはShop & Cafeに改造されている。完全にフロアモルティングはやめている。一時期は再開するとかいう噂もあったのになぁ。

かつては一番スモーキーでクセのあるモルトだったけど、最近はどうだろうか。

使用されないキルン午前のツアーのスタートは11:30。ちょっと他より遅い中途半端な時間だ。最終的に20人ぐらいの人数になった。Islayの蒸留所はどこも人気がある。しかし元々小さい蒸留所なので20人も見学者が入ると窮屈な感じだ。
案内してくれたスタッフはていねいな話し方で非常に聞き取りやすい。自分のボキャブラリーのなさを痛感するのだが・・・。

Ardbeg一通りの見学が終わりShopに戻り、恒例の試飲タイム。試飲は最近発売されたという若いArdbeg 6 years old。限定品らしいが私の好きな味ではない。でもおみやげにはちょうどいいかな。値段も手頃だし。

Still HouseStill Houseの写真がどうも納得いかなかったので再度、撮りに行く。Spirit Safeの前に座っているスタッフに声をかけて一応了解を得る。Islayの人はみんな親切な人ばかりだ。古そうなStillは歴史を感じさせる。

Ardbeg DistilleryちょうどランチタイムだったのでCafeで昼食をとる。といっても私はBeerだけ。そうか、なぜ午前のツアーが11:30からなのかがわかった。そら、みんなここで食事するわなぁ。なかなかうまい営業戦術だ。Lagavulinの見学ツアーが14:30からだからちょうどいい。

Lagavulin蒸留所までは約1km。これは歩いても問題ない。雨だけが心配だが大丈夫だろう。Ardbeg蒸留所の門を出たところで後ろから大型のダンプカーがやって来た。私の横に止まり、ドライバーのおじさんが乗っていけという。ダンプに乗るのは初体験だ。運転席までがとても高い。
そのおじさんはArdbegとLagavulinの中間ぐらいに住んでいるそうだ。でもどちらかというとBruichladdichやBunnahabhainのようなPeatの弱めの酒が好きとの事。Black Bottleはよく飲むと言っていた。IslayのメインウィスキーはBlack Bottleだな。

そのおじさんは途中で歩いている女性に声をかけた。Lagavulin蒸留所のスタッフで友人だと言う。でもこの人はおじさんがLagavulinをあまり好きではないことを知っているのだろうか・・・。

日本での品薄ってどうよ?

Lagavulin DistilleryLagavulin蒸留所の見学ツアーは14:30からで10人ぐらいのグループになった。ほとんどがArdbegから来た人だけど。ガイドは先程道で会った女性スタッフ。UD系では珍しく内部の写真を撮ってもいい。Islayってとってもいい所だ。今回はダメと言われたときの食い下がり方を勉強してきたんだけど必要なかったみたい。

Lagavulin DistilleryLagavulinも美しいキルンは残っているがフロアモルティングは行っていない。すべてPort Ellen Maltingより供給されている。そしてウェアハウスもPort Ellenのものを一部使用しているとのこと。

Lagavulin Distillery内部はコンピュータ制御された近代的なシステムが導入されていた。ディスプレイのGUIも美しく使いやすそうだった。ポットスティルは起伏のないなだらかな曲線を描く。

Lagavulin DistilleryIslayの蒸留所は海辺にあり、今は使われていないがほとんどが桟橋を持っている。これはSpeysideの蒸留所が鉄道線路沿いにあり、専用の引き込み線を持っていたのと同じだ。
Lagavulin Bayに突き出した桟橋で蒸留所を眺めているとアザラシが顔を見せた。これはLagaちゃんと命名するべきか。

アマチュアカメラマンの意地

Dunyvaig Castle買物が終わり時計を見ると最終バスまであと10分ぐらいしかない。しかしまだ写真が撮り足らん。桟橋から見える古城跡に行けば全体写真が撮れる。でもそこへ行けば絶対にバスは間にあわない。そうなると3kmを歩いて帰ることになる。しかし迷うことはない。アマチュアといえ、カメラマンだ。シャッターチャンスを逃すことはできない。

蒸留所の門を出てバス停とは逆の方向へ歩いた。ちょうどそこに最終バスがやってきた。やれやれ、今日はバスで帰ろうと思ったのに・・・。

道なき道を城まで進む城跡まではまわり道をしなければならないのと整地されていない野原を通っていかないと行けないので結構時間がかかった。この野原の西側部分、Lagavulin蒸留所の東側に、Ardmoreと呼ばれる小さい蒸留所があった。1817年に創業された蒸留所は最終的にLagavulin蒸留所の所有者が買い取り、合併したとされている。
また、現在はLagavulinの敷地になっているが北側には1908年創業のMalt Millという小さな蒸留所があった。これは1962年まで操業されたがLagavulinに吸収された。現在ShopとReception Centreがある建物がMalt Millの数少ない痕跡だ。

Lagavulin BayDunyvaig Castleは断崖絶壁にあり、足を滑らすと完全にアウトだ。下にはIslayの荒波が押し寄せている。

Lagavulin Distilleryしかし、苦労してきた甲斐があった。ここから見る蒸留所はとても美しい。自分のとった行動が間違っていなかった。Islayの酒神がご褒美をくれたのかな・・・その後に続く苦しみと共に・・・

The Long And Winding Road

Lagavulin Bayさてと、歩いて帰るとしよう。3kmは長いが6km歩いたBunnahabhainよりは近い・・・。

15分程歩くとLaphroaigの前に着いた。まだあと2kmもある・・・う〜ん、やはり体力が落ちている。40歳を前にするとこんなものなのか・・・。

それでも何とか半分ぐらいの距離まで来た時に、Port Ellenに住んでいるという方に車に乗せてもらった。Islayの人はみなやさしい。Thanks!

タンドリーチキン夜はIndian Restaurantに行く。UKでインド料理を食べるのは初めてだ。とりあえずBeerを飲もうとすると、酒類は置いていないとのこと。どうやらライセンスを持っていないレストランのようだ。地元の人はワインを持ち込んでいる。

メニューとにらめっこするがこちらのカレーがどれぐらい辛いのかがわからない。MildとかVery Hotとか書いてあるけどその基準が疑問だ。

とりあえずStarterにタンドリーチキンを、そしてカレーはMildとなっていたキーマカレーをナン付きでオーダーする。

タンドリーチキンは味は悪くないが腿1本丸ごと出てきた。非常に食べにくい。

キーマカレーと巨大なナンそしてカレーの量も多いがナンがまたでかい。直径30cmで厚さが3〜5cm!。加えてキーマカレーは全く辛味成分がなく、ココナッツミルクがかかっているのではっきり言って甘い。これはMildじゃなくてVery Sweetのまちがいやろう。
結局、半分ぐらいしか食べられなかった。こんなん1人で食えるかぃ!

その後White Hart HotelのPublic Barへ行ってBeerを飲んだ。Maltを飲もうかとも思ったが、口にカレーの甘みが残っててちょっとその気分にならなかった。 まぁ、昼間たくさん飲んだからね。