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Photo: London_Pub: Jermyn_Street

飲兵衛の観光

いよいよ最終日となった。帰国の便は夕方なのでそれまでロンドンを楽しもう。

朝食後、ウィスキーの発送をしに、ロンドン三越にあるヤマト運輸へ。フルボトル6本とミニチュア10本ぐらいで100ポンドかかってしまった。酒代と送料がほぼ同じだ。買いすぎには注意しましょう。

St James's Palaceさて、今日はどうしようか。買い物はほとんど終わっているのでロンドン市内でも散策しようか。でも、市内観光はする気がなかったので準備は全くしていない。とりあえず、近くのトラファルガースクエアにでも行ってみようか?。いや、性格的にガイドブックに出ているような観光名所を見るのは合っていない。
それならば、酒飲みらしいロンドン観光をしよう。SOHOあたりをうろついて、パブを探そう。

Duke of Argyllそれにしてもパブが多い。よく共倒れにならないものだ。途中、ヤバそうな通りに出くわす。昼間だからいいものの夜は絶対にヤバいポルノショップ通り。その通りにさえパブがある。

パブをいろいろ見てまわっていると、写真だけで終わらないところが酒飲みの悲しいところ。ちょうど時刻もお昼時。昼飯を食べようと写真を撮ったパブに入る。休日ということもあって13時頃だが食事をする人で混んでいる。
"a pind of bitter please"
Bitterの注文もなかなかさまになってきた。チーズバーガーセットも注文。Bitterをチビチビ飲みながら(これが英国流)待つこと20分、高さのあるチーズバーガーと山盛りチップス+サラダのプレートが運ばれてきた。某ファーストフードのハンバーガーのそれの3倍ぐらいはありそうな分厚いハンバーグに輪切りのトマト、レタスなどで今にも崩れそう。

モルトビネガーと塩をふりかけ、両側から押さえて食べようとすると中が飛び出してきそうで食べれない。しょうがないのでナイフとフォークを使用して上品(?)にハンバーガーを食す。ナイフとフォークでハンバーガーを食べたのは初めてだ。
ハンバーガーといえどもこれは結構ボリュームがある。値段はちょっと高めの5ポンド(約900円)。やはりロンドンは物価が高い。

Piccadilly Circusピカデリー周辺は観光客が多かった。これでもテロの影響が出てるのだろうか。日本人は少なかったが・・・。

New & Lingwoodさてと、14時をまわった。Jermyn Streetに戻って、最後に帽子とドレスシャツをもう一枚、買おう。
昨夜考えた末、ドレスシャツはNew & Lingwoodで買うことにした。数多くの種類の中からライトブルー系のオーバーペイン柄をチョイス。遠目には無地に見えるグレカナードチェックにライトイエローの上品な格子柄はとてもきれい。ブリティッシュブランドのドレスシャツは日本のよりも袖が長いので私のような体系には助かる。ダブルカフスなのもいい。80ポンドはちょっと高いが、まぁいいか。

Lock & Co Hattersでは一番オーソドックスなデザインのダークグレーを購入。日本で買うボルサリーノが4〜5万円というのを考えたら、120ポンド(約22,000円)は高くない。というよりも日本のボルサリーノの値段が高いのかな。Lockが別注しているボルサリーノは180ポンドぐらいだったので、この値段を見ると日本のは高く感じる。

Say good bye to Britain

さてさて、これにて予定終了。タクシーでPaddington駅へ、Paddington駅からはHeathrow Expressで空港へ向かう。20分程の乗車時間で12ポンド(約2,200円)は高いのか安いのか?。関空特急はるかみたいなもの?。でも指定席じゃないよ。
Heathrow Airport Terminal 3は相変わらず混雑している。中近東やアジア系の人が多い。

まずはVATの払い戻し申請。品物をチェックされると思いきや、申請書の提出だけで完了。係のほうで送付手続きもしてくれるという。なーんだ、けっこう簡単(と、この時は思ったが後で考えてみると、ちゃんと申請はされたのだろうか・・・)。
続いて日本航空のカウンターでチェックイン。ここで機内持ち込みの荷物は1つしかだめとのこと。Heathrow Airportは厳しいらしい。しかし両方ともこわれものの写真機材ということで押し通した。そして何とかパス。一つには酒しか入ってなかったんだけどね。
この空港は搭乗直前にならないと出発ゲートが決まらないシステムだ。ロビーのテレビで確認してくださいとのこと。けっこうめんどくさい。

免税点で買い物したかったので早めに出国審査を受けようとしたがそこには長蛇の列。100人ぐらいが2列で並んでいる。しゃーない、並ぼう。出国審査というよりもセキュリティチェックだ。ボディチェック用の金属探知器がめちゃくちゃ敏感らしく、鳴らない人は10人に1人ぐらいだ。随分と待ったが私は全く鳴らずにスルー。あーしんど。

一通り免税店を見てまわる。さすがにウィスキー売り場が広い。酒屋も3件ほどある。とりあえず全部見て、買うのは出発前にしよう。

しかし、現行オフィシャルボトル中心で特にめずらしいものはなさそうだ。あっ、蒸留所で買ったMacallanがある。7ポンドも安い。おいっ、それはないやろう。
Balvenie 17years old Islay caskがあった。でも値段はいっしょで60ポンド。なんで???。免税とちゃうの???。
BlackAddrの免税店仕様、Raw Caskシリーズは6種類ほどあった。これは買わねば。

Terminal 3の免税店に入っているブランドは一般的に日本人が好きとされるブランド。私の買うものはない。Terminal 4はJermyn Streetのブランドが入ってるんやけどなぁ。BAさん、関空便復活させません?。

なかなか、出発ゲートが決まらないのでパブでちょっと休憩。イギリスはどこにでもパブがある。最後のBitterを味わう。軽い食事も取れるので大人気。座るところがない。しかしパブの基本はスタンディング。最後まで英国人気取りでカウンターにもたれながら味わおう。

出発1時間前となったがまだ、出発ゲートが決まらない。しょうがない。ウィスキーを買いに行こう。考えた末、Raw CaskシリーズよりMortlachとAberlour、そしてBalvenie Islay Caskを購入(結局買ったBalvenie)。

買い物が終わった時にはゲートは決まっていた。21ゲートに向かう。案内図を見ると一番遠い。げっ、所用時間20分って書いてある。まぁ、そんなにはかからんやろう。それにしても遠いなぁ。ウィスキーを担いで、カメラを担いで歩くのは大変。次回より買い物は考えてしよう。

乗客はエコノミークラスで半分程度か。日本からのパッケージツアー客も少しはいたが全体的に旅行者は少ないようだ。 Heathrowも過密状態らしく滑走路手前で随分と待たされたが、JL422便はすっかり日の暮れたLondon Heathrow Airportを飛び立った。窓の外には美しいロンドンの夜景が広がる。
「また、来いよ。」
と、語りかけているようでもある。いや、絶対そうに違いない。心配は無用、私は必ず来る、今度は北ハイランドへ行くぞ〜、と心に決めた瞬間でもあった。

To be continue...