Scottish Weather
今朝の天気は曇り。天気予報によるとScotlandのほとんどの地域でHeavy Rainとなっている。でも雨は降っていない。Scotlandの天気予報はあてにならないと思いながら朝食を取っていると激しい雨が降り出した。これはまいったね。確かにHeavy Rainだ。
今日は町の少し南にあるRuthven BarrackとRiver Tromie近くにあるSpeyside蒸留所へ行くつもりだけど雨が強いと辛い。まぁとりあえずは朝食を食べよう。
この宿は朝食の最後に手作りのスコーンを出してくれる。日本で食べたスコーンとは全く違う。めちゃくちゃおいしい。
ご主人が今日はどうするのかと尋ねてきた。周辺を歩きたいけど天気が悪いと答えると、隣町にFolk Museumがあるから車で送っていこうかと言ってくれた。でも蒸留所まではどうしても行きたいのでその旨伝えるとKingussieのウォーキングコースが書かれたパンフレットを持ってきてくれた。
雨も止みそうにないのでミルクティーを飲みながら、そのウォーキングコースを見ていた。ふと"Old Distillery"という単語に目がとまった。
現在のSpeyside蒸留所はKingussieから4km程離れたRiver Tromieの辺にあるが1895年に建てられた最初のSpeyside蒸留所はKingussieの町中にあった。"Old Distillery Road"という通りがあるのでこの通りに面していたと思っていたけど、その建物が残っているかどうかはインターネットや書籍で調べたけど全く不明だった。そのパンフレットによると蒸留所の建物の1部がまだ残っているらしい。
どんなに調べてもわからなかったのに地元の無料のパンフレットでわかるとは。
The Long and Winding Road
雨が止むまで待っていたが昼前になっても止みそうにない。しょうがないので傘を差して宿を出た。
踏切を渡ってしばらく歩くとRiver Speyに架かる橋を通る。川幅も狭く、雨で流れが急になっている。2001年に見たのと全く違う。
20分ぐらい歩いてRuthven Barrackに着いたが雨が強いので帰りに写真を撮ることにしてそのまま通り過ぎる。
そこからは少し登り坂。登り切った所で少し休憩。雨も少し弱くなってきたような・・・そうでもないか。道端にはBlue Bellが咲いている。
そこからは長い直線が続いている。Long & Winding Loadも辛いけど長い直線も考え物だ。
道の両側はヒースの草原が広がっている。が、雨なので今ひとつ美しくない。
30分程歩いて左カーブを下るとRiver Tromieを渡る橋に着いた。非常に美しい流れだけど雨で増水していて激しい。自然の厳しさを感じる。でもここまで来ればもう少しだ。
New Distillery
しばらく歩くとようやく蒸留所の門に着いた。でも勝手に入ってもいいんだろうか・・・まっいいか、ここまで来たんだから。
牧場の中の道を歩くとようやく建物が見えてきた。Speyside蒸留所だ。雨も弱くなってきたので写真を撮り始める。1軒だけ民家があり、そこの犬が騒ぐ。その声で中から女性が出てきた。どうやら蒸留所関係者のようだ。写真を撮りたいと伝えると、自由に撮っていいとのこと。
Speyside蒸留所はRiver Tromieの辺に建てられた新しい蒸留所。でもその建物は美しい石造りで非常に古く感じる。昔の製粉所をイメージしたのか水車まである。地図には"Tromie Mills"とあるから古くは工場があったのかも知れない。メインの建物を窓から覗くとポットスティルが見えた。蒸留所の写真を撮っていると野ウサギや鹿が様子を伺いにくる。でも警戒心が強く写真を撮らせてはくれない。
さてと町まで戻ろう。1時間程歩いて・・・まぁ来た以上帰らないとね。幸いにも雨は弱く・・・あっ、また降ってきた。今日は完全にScottish Weather。降ったり止んだり。Scotlandにいるというのを強く感じさせてくれる。
Ruthven Barrackまで戻ってきた頃には雨も弱くなってきた。
River Speyの河川敷に面した高台にあるこの遺跡は一番古い記録として1229年に城があったことが書かれている。現在見ることの出来るRuthven Barrackは1715年のJacobiteの反乱の後、駐屯地兼要塞として建てられたもので1745年のBonnie Prince Charlieを擁したJacobiteの反乱の時に奪取され、敗走時に火を掛けられ破壊された。
写真を撮り終え、River Speyの橋を渡りようやくKingussieまで帰ってきた。雨も随分と小降りになってきた。
駅前のSilverford HotelのPublic Barへ飛び込むと大きな黒い犬2匹が迎えてくれた。
カウンターにはハンドポンプに見たこともない犬が描かれたラベルが掛けられていた。さっそく1 Pintをオーダーする。ラベルをよく見ると"Isle of Skye"の文字があった。聞けばホテルからオーダーしたオリジナルラベルとのこと。Leany Buarachという名前は前に飼っていた犬の名前だそうだ。犬好きのオーナーらしい。
もう1杯飲んでPubを出ると外は本降りの雨。一瞬戻ろうかと思ったけど空を見ると明るくなっている。すぐに止むと思い、町の公共駐車場へ向かう。
Old Distillery
メインストリートから少し北にある駐車場のすぐ横に古い建物があった。これが蒸留所の建物か。とするとこの駐車場は蒸留所の敷地だったと思う。でも雨が少し降っているのでトイレの建物で少し雨宿り。予想通りすぐに雨は止み、青空が見えてきた。
それから"Old Distillery Road"まで歩く。Oldが付くということは閉鎖後に命名されたのかも知れない。Distillery Roadだったのを閉鎖後に改名したのかも。
看板がある辺りからは蒸留所の敷地だった所が良く見える。
夕食は蒸留所の建物があった駐車場に近いDuke of Gordon Hotelで食べる。
このホテルは1799年からこの地にある古い歴史を持つ。
レストランではなくPubでTetley'sの生と定番のステーキパイ。手軽に食べるならPubの方がいい。