その時、歴史は・・・
青空が見えているが細かい雨が降っている。Scottish Weatherだ。今日はStirlingを発ってEdinburghへ行く日。3泊したけどまだまだ見たいところがある。とりあえず午前中は市内観光をしよう。Edinburghへは14:44のCity Linkで行けばいいだろう。
B&Bに荷物を預かってもらい、町の中心のバス停へ。市内観光バスでWilliam Wallace Monumentへ向かう。途中のAllan Bridgeの近くには小さなBreweryがあるのだけれど時間が早いので飲めそうにない。次回は絶対飲もう。
William Wallace Monumentはバスで丘のふもとのショップ前まで行ける。そこからは丘を徒歩で登る。
丘の斜面も結構急で途中、ベンチが置いてある休憩コーナーもある。でも一気に登らないと途中で挫折しそう。
一階の受付で入場料を払い、説明用のハンディターミナルを受け取り、狭い螺旋階段を登る。大人がすれ違うのも大変なほどの狭さだ。滑りやすそうでちょっと怖い。
途中の階ではWilliam WallaceやScotlandの歴史にまつわる展示があり、そこに書かれている番号を押すとハンディターミナルから説明が流れるという仕組みだ。これはAberfeldy蒸留所と同じシステムだが日本語は用意されていなかった。
屋上からはStirlingの町が一望できる。階段を登っているときはコートを脱いでいたのだけれど屋上は風がきつく、コートがいる。帽子も飛ばされそうだ。でも天気が回復したのでいい眺めの写真を撮ろうと望遠レンズをセットし、振り返るとそこは既に雨。なんちゅう変化の早さ。Stirling Castleが霞んでいく・・・。しばらく待つも全然回復しない。この風の中、これ以上待つのは無理。というわけで細い螺旋階段を降りていった。これって絶対下りの方が怖い。外に出ると雨は止んでいた・・・お決まりのパターン。
自由への戦い
気を取り直してバスに乗り込み、バスステーションへ向かう。そこで乗り換えてBannockburnへ。以前は市内観光バスのコースだったみたいだけど今は含まれていない。季節的なものだろうか。
Bannockburnは日本の関ヶ原みたいな場所で国の運命を左右する、歴史上重要かつ大きな戦いが2度行われているのは同じだ。
現在は1314年にあったBattle of Bannockburnを記念してRobert de Bruceの銅像と記念碑が建っている。映画"Brave Heart"のラストシーンはここが舞台となっている。Hamish(Wallaceの幼なじみ)がWallaceの剣を投げるシーンは何度見ても感動的だ。でもRobert de Bruceが大軍に向かって先陣切って突撃するわけがなく、England軍の先鋒を務める部隊との戦いでRobert de Bruceは敵の大将を討ち取った。それに勇気づけられたScotland軍はなぜか川(Bannock Burn)を背にして陣取ったEnglandの部隊に正面から槍、側面から弓で攻撃し、川に追い落として勝利した。
2万人のEnglandに対して1万にも満たないScotlandが勝利したのは関ヶ原の西軍と同じようにEnglandの戦術ミスと士気の低さによるものだった。
Heritage Centreの売店でガイドブックを購入。さすがに日本語版はなかった。Heritage CentreではBannockburnについての展示やビデオを見ることができる。お昼時だったのでセルフサービスのコーヒーとビスケットでちょっとブレイク。
とりあえず、これだけ回ればいいか。時間もないことだしStirling Castleとかは次回にしよう。宿に戻り、荷物を取って再度バスステーションへ。City Linkには余裕で乗れる。
The Capital of Scotland
EdinburghへはCity LinkのCoachで1時間程で到着する。しかしこの路線は平日しかない。これに乗れない場合は路線バスがあるけど2時間ぐらいかかってしまう。
Edinburgh市内が近くなってきて混んできた。日本の渋滞のように全く動かないことはないけど。
バスステーションから予約したGuest House Mingalarまでは少し歩く。出来るだけ近いところを選んだのだけど、これ以上近い宿はGuest Houseとかになってるけど値段は高級ホテル並みでとても2泊できるような値段ではない。10分程歩いて宿のあるStreetに着いた。さて、住所を頼りに探そう。
ところがこのあたりのB&Bはあまり大きな看板を掲げてないので判りにくい。随分と奥まで行ったところにPubがあったので聞いてみた。すると、住所から見て、この通りの入り口付近のはずだと教えてくれた。えぇ〜、今来た道を戻るの・・・この重い荷物を持って・・・ウィスキー買いすぎたのは自分の責任とはいえ・・・
戻って見ると、その宿は住所の通りには面してなくて角のところにあった。まぁ、何はともあれ、到着した。
部屋は半地下のDouble Room。部屋には冷蔵庫があり、フレッシュミルクが入っていた。値段のほうは37.5ポンドでちょっと高めだけど、この付近では平均的な値段だった。今回はバスステーションから徒歩の範囲で探したけど、すぐ近くにタクシー乗り場もあったので少し離れていてもいいかも。
備え付けのティーセットで紅茶を飲んだ後、少しだけ町歩き。既に16時をまわっている。とりあえず、Edinburgh Castleまでの地理を頭に入れようとRoyal Mileまで歩こう。
鉄道を越える道路を渡ったところになかなかいいPubがあった。とりあえず1杯いこう。何とか席はあったが店内は満員。やっぱり金曜日の夕方は万国共通で酒が飲みたくなるようだ。何種類かのReal Aleのポンプから選ぶ。Barmanがカウンターに置いてくれたので飲もうとすると、隣の人が、泡が落ち着くまで待てと声をかけてきた。
その後、お城の前のストリート、Royal Mileを歩く。とりあえず、Royal Mile Whisky Shopの位置を確認。他にも何軒かみやげ物屋に混じってWhisky Shopがあった。その通りに面した建物の2階にScottish Food Restaurantを見つけた。明日は行ってみよう。
Isle of ArranのSeafood
夕食は Isle of ArranのSeaFoodが食べられる、Creelers Restaurantへ行く。メニューにはいろいろと食べてみたいのが並ぶ。悩んだ末、本日のスープ、魚のパテとホタテのソテーを注文。
スープはカリフラワーのクリームスープ。
魚のパテはサーモンをメインにいくつかの材料が入っていると思われる。魚の味を生かしていてなかなかおいしい。
ホタテのソテーは小ぶりの貝柱がたくさん。量もちょうどいい。ソテーもおいしいと思うけど、日本人としては生でも食べてみたいところだ。
Edinburghにいるのだけれど最後はArranのモルトで締める。