The History of Scotland
朝から曇っているが雨の心配はなさそうだ。朝食後、バスの時間までPerthの町を散策する。Scone Palaceも行ってみたかったがちょっと町からは離れている。日曜日だしバスも少ないので次に来たときに行くとしよう。
中世の重要都市だったPerthは今なお当時の面影を残す。River Tay沿いの建物は古都らしい風情がある。古い建物をホテルやパブに利用して残している。
PerthのTourist Informationは蒸留所の建物見たいに見える。この建物は古い粉挽き工場の建物を利用したとのこと。背後の水路を利用して水車の動力で動かしていた。こうしてみると粉挽き工場などの農作物加工の1つとしてWhisky造りもあったのだろう。
11:45のCity LinkでPitlochyへ向かう。天気も回復して美しい風景が車窓に広がる。高速道路を走るので快適だ。
30分程でバスは高速道路を降りて一般道に入った。左側には豊かなRiver Tummelの流れ。そして右側にはScotlandらしい丘陵が続く。しばらくすると黒っぽく変色したBlair Athol Distilleryのウェアハウスが見えてきた。そろそろ到着だ。
Pitlochryは小さな町だ。バス停からメインストリートの両端が見える。さてとまずは宿を探そう。バス停から少し南に行った所を曲がって200mぐらいのはず・・・地図上では。が、毎回いっしょの失敗をする。曲がったら上り坂だった。ある程度予想はしてたけど結構きつい。途中から坂は緩やかになった。
Sunnybank B&Bはすぐに見つかった。個人の住宅の一部屋を宿泊施設として使用しているような感じでアットホームな雰囲気だ。部屋も広い。
さて、Edradour Distilleryに行くとしよう。直線距離では十分に歩ける距離だけど道がぐるりと回りこんでいるので約3kmある。おそらく坂道だろうから結構大変だ。まぁ、行ってみよう。
往復6kmぐらいはウォーキングにちょうどいい距離だろうけど、私の場合はカメラを持たなければならない。今回から新しいパートナーF6も増えてさらに重たくなったバックは10kgぐらいある。これが結構しんどい。
途中で写真を撮るためというよりもしんどくなったので何度か休憩する。景色はとてもきれいだ。それを眺めながら歩くのはいいんだけど・・・ちょっとカメラが重たい。
やっぱりFM3Aは置いてくるべきだったかなぁ。でもマニュアルフォーカスのカメラは捨てがたいし・・・
The Smallest Distillery
ようやく蒸留所に到着。本当に小さい蒸留所だ。年配のガイドさんが門の近くに立っていた。リタイアした職人かな? さっそく見学したいと伝えると5分後にツアーがあるとのこと。ここのツアーは無料の上に写真も撮っていい。やったね。世界最小の蒸留所だけど、その懐は小さくない。
さっそく準備にかかろう。三脚をセットして・・・あれ、ない。カメラの角度を固定するグリップハンドルがない。慌ててキャリーバックの中を探すと折れたグリップハンドルが出てきた。ねじの部分とグリップの境目で折れている。何ちゅうこっちゃ。これでは使えない。
とりあえずねじだけ取り付けたけど、これじゃ手で回せないので固定が出来ない。うーん、しゃーない。ストロボ撮影に切り替えよう。今回はF6と共に新しいストロボも持ってきた。これが早速役にたった。
見学ツアーは20人ぐらいになった。年寄りのご夫婦が多い。
Edradourの見学コースは他の蒸留所とちょっと違う。ますはMalt BurnとKilnの建物を改造した、ゲストルームでモルトを試飲しながら説明のビデオを見る。久々に飲むEdradourはとても美味しかった。やはり蒸留所で飲むのは格別だ。
その後、展示を見ながらガイドの説明を聞き、工場内の見学に入る。モルトキルンは建物は残っているが、もう使われないようになっている。そして坂を下り、すべての工程を行っている建物に入る。建物の高い位置からウォッシュバッグ、スティルがある。でもとても小さい。三脚付のカメラだと逆に使いにくかったかもしれない。
Edourdourは瓶詰め業者のSignatoryが所有している。Bruichladdichのように蒸留所限定のモルトでもないかと期待してShopに行ったのだけど、蒸留所限定ラベルの10年しかなかった。これからに期待かな。
秋の足音
さてと帰るとしよう・・・3kmまた歩いて・・・あーしんど。
帰りは逆方向を回ってみよう。というよりもこちらのほうが下りが多そうだったから。蒸留所を出て南側に向かう。牧場の間の道は例によってUpdownがあるがまぁ、大丈夫。道端には小さいながらもざくろの実がなっていた。秋はもうすぐそこに来ている。
歩いているとどこからかバグパイプの音が聞こえてきた。"Scotland the Brave"だ。町外れの家の人が外で自宅の庭で練習していた。バグパイプは練習場所の困る楽器でボリューム調整が出来ないし、音が大きいし、日本ではまず無理という話を聞いたことがある。こういう場所じゃないと出来ないと納得させられた。
30分程歩いて、ようやく川沿いの広い道に出た。約半分の距離だ。カメラにウィスキーに、重いものばかりだ。Blair Athol Distilleryの前を通る。Blair Atholも今日、行けるかなと思っていたけど、もうしんどい。明日にしよう。
宿に荷物を置いて、夕食前のPub Time。バス停の近くにある"Old Mill Inn"に入った。Pitlochyでは一番有名なPubで食事も出来る。カウンターに行くと、Real Aleのポンプが並んでいる。でもぜんぜん判らんので端から注文。Tetley'sのReal Aleもあった。
旅行の楽しみは食事から
夕食は宿のマダムに聞いたVictoria's Restaurantへ行く。とてもカジュアルなレストランで気軽に食事が楽しめる雰囲気だ。昨日はFish & Chipsだったから今日はたっぷり食べよう。Scotlandに来たら1度は食べるPrawn CocktailとSamon Steakをオーダーする。
まずはVictoria's Luxury Prawn Cocktail。えびの味わいにレモンの酸味とマヨネーズソースがマッチしてとてもおいしい。
そしてMainはCushion of Scottish Salmon。ここのSamon Steakはとてもおいしい。付け合せのアスパラと豆もちょうどいい茹で加減。日本人好みの味だ。量的にもちょうどいい。
隣に座った家族のお父さんが
"何食べてるの"
と聞いてきた。
"Samon Steak。これはおいしいよ"
と勧めると彼も注文していたようだ。
こういう気分のいい食事の後はモルトに限る。Staffにウィスキーがあるかと尋ねると"Edradour?"と聞かれた。まさしく今飲みたいのはEdradour。このレストランのStaffはすごくFriendlyでとてもいい。そして酒飲みの気持ちがよくわかっているという最高のレストランだ。